with Accordion

 

撮影編集:保山耕一
音楽:カミデタカシ

 
カミデタカシの音楽

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幼少の頃からクラシックピアノを始めるが、学生のころビル・エバンスやキース・ジャレットの演奏を聴き、ジャズピアニストを志す。その後、ほんの遊びで始めたアコーディオンだが、ヨーロッパの演奏家の本格的な演奏を聴き、この楽器に未知の可能性を感じ追求し始める。様々な楽器を駆使してオリジナル曲を多数発表し、全米最大の音楽祭、South by SouthWest に2010年、2011年と2年連続出演、通常行われないアンコール演奏の終了後もスタンディングオベーションが鳴り止まず、海外でもその音楽性は高く評価されている。

音楽が呼吸をして生きているかように、
息を止めて何かを凝視する。その一瞬はアナタが感じるすべてのために存在する。

アコーディオンが奏る世界

ひと昔前のアコーディオンというと、ちょっと野暮ったいが楽器のようなイメージがありました。しかし今日では、多く奏者が様々な表現を駆使した音楽を発表し、アコーディオンは克己した表現楽器としての地位を築いています。

呼吸をコントロールしながら奏でられる音の世界は、音楽という生き物が生まれてくる瞬間に出くわすような感動を覚えます。一瞬一瞬が聴くものと共に生きている、アコーディオンの世界をお楽しみください。

3つのアコーディオン

演奏には3つのアコーディオンを使い分けています。

フリーベース・アコーディオン

通常、アコーディオンの左手側はひとつのボタンで和音を出すような仕様になっています。これをすべて単音で出せるようにして、ピアノやオルガンのように書かれた曲も再現できるように改良したのが、フリーベース・アコーディオンです。

ひとつひとつの音を組み合わせて、音楽を演奏するのでより繊細な表現が可能となります。古典音楽の再現から現代音楽の演奏、オリジナル曲の創作には欠かせないアコーディオンです。

 

美しい、美しくないは個人的な見解で絶対的に正しいというものは存在しません。あえてそういったことを踏まえて申し上げますが、このアコーディオンは数あるアコーディオンの中でも最も美しい響きを奏でます。

世界的に有名なアコーディオン奏者、リシャール・ガリアーノ氏にお会いした際に、ガリアーノ氏の奥様が「特別な美しい音色のアコーディオン」と絶賛されました。

スタンダード・アコーディオン

アコーディオンという名前は元々和音という意味のドイツ語、「akkord」からきています。左手側はボタンひとつで和音を出せます。最近のデスクトップミュージックの環境などでも、ワンフィンガーでコードを出せる設定があります。

これを百年前に生楽器で実現したのがアコーディオンなのです。

スタンダードアコーディオンは、この独自の構造を活用して分厚いハーモニーでリズムを刻みながら、和音のブロックを組み合わせた多彩な音作りが可能です。

このアコーディオンはアンプとマイクを内蔵していますので、ライブパフォーマンスはもとより、レコーディングの際にもエフェクターを通して積極的な音作りをして新しい試みをすることが可能です。

アンティーク・アコーディオン

なんとも可愛らしいデザインのアコーディオンです。デザインが可愛らしいのでずっと部屋のオブジェでしたが、最近、好んで弾いてみる機会の多いアコーディオンです。1920年代に生まれたこのアコーディオンはもうすぐ100歳になります。

このアコーディオンは、Vercelliというイタリアのアコーディオンメーカーが1920年代に製造したものです。イタリア製ですがボタン配列や仕様はフランスを意識しているようです。

このアコーディオンを目にするとついつい奏でてしまいます。優しく懐の深い音がするからです。その音に包まれていたい、ずっと語り合いたいという気分にさせてくれるのです。ものすごく感じのイイおじいちゃんとゆったりとした時間を過ごしているような、そんな気分にさせてくれるのです。

 

アコーディオンに関して詳しく解説した、コチラの記事もご参照ください。

シューマン「トロイメライ」

フリーベース・アコーディオンで演奏しています

「無伴奏チェロ組曲 第1番」プレリュード

フリーベースの左手だけで演奏しています

 
 
 
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